翼とエンジン
例えばさ、
キミたちはどの高校に行きたい?
キミたちはなんの仕事に就きたい?
それを決めるのは誰だろう?
そう。自分自身だ。
お父さんやお母さんは、意見は言うよ。
キミたちの人生を真剣に考えて意見を言う。
ずっとずっと応援している。
それでも、決めるのは自分自身なんだ。
自分自身で決めるのだから、
その選択に失敗したとしてもその責任は自分自身だよ。
では、どうやったら良い選択ができるようになるかな?
お父さんは、2つの事が大事だと考えているんだ。
それはね、君たちの「広さ」と「強さ」だ。
「広さ」っていうのはね、
いろんなことを知っている、いろんな世界が見えているということ。
どの高校に行こうか考えたときに、
近所の高校3つしか知らなければ、その中で選ぶことになるよね。
その中から選んだ高校が、結果的に正解かもしれないけど、
もし、市内全部の高校を調べてみたり、
あるいは市外でも通えそうな高校を調べてみたらどうだろう?
もっと魅力的なところが見つかるかもしれないよ。
さらに、
例えばアメリカの高校を調べてみたりするとどうだろう?
現実的に行けるかどうかはわからないけど、
いろいろな魅力も見えるし、日本の高校との違いも見えてくるよね?
そういう視野をもった上で、
近所の3つの高校を見てみると、
またきっと見え方が変わってくるんじゃないかな。
見えなければ、そもそも自分の選択肢に入らない。
選択肢が広くなると、比較ができる。
すると、今まで見えていたものも、もっとよく見えるようになるんだ。
だから、いろんな新しい場所へ行くこと、
新しい体験をすることっていうのを、すごく重視しているよ。
そしてもうひとつの大事なこと。
「強さ」だ。
君たちが「どうしてもこの高校に行きたい」と思ったとする。
でも、高校というのは、頭が良くないと入れない。
高校からは「あなたは頭が悪いので、うちの高校には入れません。」と言われる。
その頭の良さを測るのが、いわゆる偏差値というものだ。
偏差値で測る良し悪しはあるけれど、
いずれにしても、何かしらの選抜が入るんだ。
それに合格しなければ入れない。
じゃあ合格するための実力があるのか?
もし、実力が足りない場合は、どうしたらいい?
「無理だ、あきらめよう」とくじけずに、
「実力をつけていこう!」と思って、頑張っていけるのが「強さ」だ。
すぐには実力がつかないことも多い。
それでも、粘り強く続けられるのも「強さ」だ。
たくさん勉強しないといけない場合は、遊ぶ時間が無くなるね。
それでもぐっと我慢して、自分を抑えられるのも「強さ」だ。
こうなりたい、がんばろうと思える気持ち。
つまずいても、乗り越えようと思える気持ち。
今は辛くても、頑張りぬこうと思える気持ち。
勉強でもスポーツでも遊びでも、なんでもいい。
いろんな経験を通して、こういう気持ちを培っていってほしいんだ。
これから、世の中はもっともっと変わる。
お父さんが子どもの時から比べて、世界は大きく変わった。
便利になったこともあるし、その反面、悪くなってしまったこともある。
キミたちの時代は、もっともっと大きな変化が訪れる。
もう既に、その片鱗は見えている。
自分の常識が破られたり、今までやってきた技術が通用しなくなることだって、きっとあるだろう。
そういうことがあっても、それを乗り越えられる強さを持ってほしい。
そう考えると、お父さんがいつもキミたちに言っていることが理解できるかい?
「今まで行ったことがないところに遊びに行こうよ。」
「同じYoutubeチャンネルじゃなくて、新しいのも見てみなよ。」
「ゲームやりたい気持ちはぐっと抑えて、まずは宿題をやりなさい。」
よく言われてるよね?
逆に言うと、それ以外のことはほとんど言ってないんじゃないかな。
キミたちの世界を広げるために、大きな翼を持たせること、
キミたちが前に進めるように、強いエンジンを搭載すること、
この2つをとても大事にしているんだ。
翼とエンジン。
よく覚えておいてね。

